ニューヨーク開院から10年。

おかげさまでニューヨークで、仲野整体、仲野カイロプラクティックの名前でクリニックを開院してから10年が経ちました。

クリニックの進化に伴ってTAI Chiropractic NYCの名前に変化しましたが、無事にここまでやって来ることができました。

これもお世話になった皆さまのおかげとこの場を借りてお礼を申し上げます。

スタート当時の場所から2回の引越しにお付き合いいただいた患者さまもおられ、私たちの成長を影で見守り、支えてくださった方達には本当に感謝致しております。

先日、そんな方のお一人と食事をした際にお話して頂いた事がありました。

昔と比べるとクリニックがどんどん変わってしまって、ついて行くのが大変だったけど、進化し続けるとそうなるよね

と暖かい言葉をかけていただきました。

それもそのはず、クリニックを開院してから本格的にスポーツ医学を学びはじめ、

『アメリカのカイロプラクティック、4代続く日本の整体』

でスタートしたクリニックは瞬く間に

『ニューヨークで最新のスポーツ医学を実践するクリニックになってしまったのです』

数々の筋肉治療、リハビリ、新たな治療法を学び続けたはじめの3年間が過ぎた辺りでオリンピック選手に通用するスポーツ医学に興味を持ち始めました。治療法を駆使して世界一のアスリートに認められれば世界一の医療と言えると思ったのです。

事実、当時からアメリカのオリンピック委員会の医療はスポーツカイロが大きく関わっていました。

そんな理由でスポーツ医学を学び始め、入門編スポーツ医学のライセンス(CCSP)を取ったのがその3年後くらいでした。さらにその後、その分野を学び続け、数回の筆記、実技試験、現場経験、症例報告などが認められ、アメリカに400人程度のDACBSPを習得し、今ではスポーツカイロを行う専門医になれました。これが3年くらい前の事です。

これらの知識レベルの変化により診療内容も大きな変化の連続でした。開院当時から行っていたアメリカの大学やセミナーで学んだ

『ニューヨークで最新の腰痛の体操、コアトレーニング!!』

は私がトップアスリートをトレーニングする資格であるCSCS(ストレングス コーチ)の免許を取りより進化を遂げて

『世界トップアスリートに通用する、機能運動性を高めるトレーニング!!』

に進化しました。体幹、コア、柔軟などの腰痛体操レベルではなく、そこから将来クライアントが元気に活躍するために必要な要素を加えて進化したのです。

現在ではオリンピック選手にトレーニングアドバイスも行います。そして腰痛の患者様は痛みが引き次第、さっさとアスリートにしてしまう事に喜びを感じています。

これも『究極の痛みを減らす治療から、クライアントの将来、人生を変えてしまう診療に進化した結果なのです』

こんな情報を含んだ学んだ事を書籍にまとめて販売開始も3年ほど前でしたがこちらも皆様にサポートされておかげさまで累計15万部を突破しました。これらのスポーツ医学にはまだまだ需要がある様です。

アメリカ コロラドスプリングスのオリンピックセンターで数回のボランティアを行う事ができ、世界トップのアスリートに自分の診療を行う事が出来たのは数年前でした。その後は毎年アメリカオリンピックセンターで行われるレスリング大会 などにも呼んで頂いて様々なボランティア活動をしてきました。

患者様にアスリート達が含まれる様になり、患者様ではなく『クライアント』との表現を頻繁に使う様にもなりました。元気な人のコンディションを引き出す診療を行い始め全員が『症状を抱えた患者様』ではなくなったのです。

スポーツ医学を志した当時は妻と『いつかオリンピアンが来てくれるといいね。』などと話をしていましたが、ブラジル、リオデジャネイロで開催されたオリンピックには関わったアスリート3人が出場、一人はメダルも獲得しました。

そんなこんなで、チームやオリンピックと関わる事になり、アメリカオリンピックチームに正式帯同してペルーのリマで行われたパンアメリカン競技大会へ参加したのが2019年でした。

そして、今年2020年は東京オリンピックにTEAM USA(アメリカオリンピック委員会)に4週間帯同して行ってまいります。

これはスポーツ医学を志した時からの夢でした。

クリニックを留守にするため患者様、クライアントの方には随分ご迷惑をおかけいたしましたが、10年経って正式にアメリカ オリンピックチームに帯同する事でようやくスポーツ医学の分野で認められた気がします。今後はそれらをもう少し関わる方達に還元できる様に頑張りたいと思います。

いつもクリニックを支えてくださる皆様、本当にありがとうございます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。