当院の診療について

スポーツ医学は、
目標へ戻るための医学

オリンピック選手なら、目標はメダルです。
多くの方にとっては、旅行、山登り、仕事、子育て、そして好きなスポーツ。

スポーツ医学は、アスリートの怪我を治すためだけの医学ではありません。もう一度、自分のやりたいことに戻るための医学です。TAI NYCは、オリンピックの現場、トップアスリートの診療で培われたこの知識と技術を、日々の診療で実践しています。

痛みを取ることは大切です。けれど、それ自体がゴールではありません。目指すのは、5年後、10年後も好きなことを続けられるカラダです。

TAI NYCで、院長の仲野広倫がメディシンボールを持つ患者の肩の位置を確かめている様子

医療と運動のあいだを埋める

当院でも、病院と同じように、まず診断をしてから治療を行います。急な怪我や、画像ではっきり分かる異常を見逃さないために欠かせない手順です。その場で楽になることと、長く回復していくことは別のことです。どれほど手の治療が上手でその場で楽になっても、診断がなければ長期的な回復は難しくなります。しかしながら手の治療は仲野整體が4代、100年にわたって追求してきた得意分野でもあります。状況によっては、薬や注射に頼らずに痛みを大きく和らげられることもあります。

一方で、長く続く痛みや、何度も繰り返す痛みの多くは、レントゲンやMRIに写る一か所の問題だけでは説明できません。歩き方、カラダの使い方、生活習慣を含めた、カラダ全体の「動く力」の低下が背景にあることが少なくありません。時には「良薬は口に苦し」で、多少の痛みや努力を受け入れながら、将来の健康を取り戻していく作業が必要です。

カイロプラクティック、マッサージなど手の治療を受けても良くならない。フィジカルセラピー(理学療法)も試した。運動したいけれど、何をどこまでやっていいか分からない。当院は、その「医療と運動のあいだ」にある空白を埋めるための場所です。

診療の4つのステップ

すべての診療は、次の4つの順番で進めます。初診でも、月に一度のメンテナンスでも同じ流れで、毎回チェックをしてから治療を行います。

1
診断

何が痛いのか。どの組織が症状を出しているのかを、検査で見極めます。必要に応じて、レントゲン、MRIなどの検査も使いますが、理学検査(関節や筋肉に実際に負荷をかけて、痛みの出方を確かめる検査)を優先し、症状に応じた診断・仮診断を行います。結果によってはその他の医療機関と連携して診療にあたります。

2

メカニズム(機能運動性の診断)

なぜその場所に負担がかかったのか。カラダ全体の動きの中から原因を探します。全身の動きだけではなく、機能運動性を細かく検査し、怪我の再発の原因になりそうな根本的な原因を探します。スポーツ、生活習慣、仕事はもちろん過去、現在の病気、怪我、あらゆる方向で診断範囲を考えます。

3
手による治療

診療の中心です。毎回、触る前に簡単な検査で、痛みの原因、安全かどうか、動きを確かめます。たとえ筋肉痛でも、仮の診断を立ててから治療を行います。ただ触るのではなく、医学と解剖学にもとづいて、何を、なぜ、いつ行うかを判断します。

4

カラダの使い方と運動

将来の健康をつくるのは、毎日の運動と生活習慣です。怪我や将来の健康を妨げている原因が分かれば、それを改善するためのプランが必要になります。状況、生活、性格、運動歴など、さまざまな角度から、ご本人に合った運動と生活のプランを一緒に考え、実際に練習します。必要に応じて手の治療で状態を整えながら、5年後、10年後に怪我の前よりも元気な状態を保ち続けることを目指します。

検査の結果、別に専門医の診察、医療が必要と判断した場合は、ニューヨークの専門医をご紹介します。MRIやレントゲン、血液検査、骨密度検査(DEXA)などが必要な場合は、当院から直接オーダーします。

TAI NYCで、院長の仲野広倫が座った姿勢で腰の動きを評価している様子

木だけでなく、森を見る

腰が痛いから腰だけを診る、ということはしません。痛みのある場所に加えて、股関節、体幹、背骨、首、呼吸、そして生活習慣まで含めて評価します。

痛む場所は「木」、カラダ全体と生活は「森」です。森を見なければ、同じ痛みを繰り返す理由は見えてきません。これは、18歳で入学した鍼灸大学で東洋医学として学んだ考え方です。驚いたことに、スポーツ医学でいう「バイオメカニクス」「キネティックチェーン」、つまりカラダを一つにつながった仕組みとして見る考え方と似ています。同じ考えがどの文化にも存在するのは、真実は意外に一つだからなのかもしれません。

手技は手段であって、看板ではない

オリンピックの医療現場でも、大きな怪我を除けば、検査と診断のあとに行う手技療法が治療の中心になります。これは一般にはあまり知られていないことです。

そして、診断や医学を大切にしながらも、私の専門の中心は手で行う治療です。この技術で、オリンピック選手をはじめ、多くの方に信頼していただいてきました。

整体、カイロプラクティック、オステオパシー、マッサージ。手の治療には多くの名前がありますが、向き合っているカラダは同じです。当院では特定のテクニックを看板にしていません。大切なのは、何を、なぜ、いつ、誰が行うかという判断です。

手技で痛みと緊張をやわらげるのは、カラダが回復し、動き、鍛えられる状態をつくるため。痛みがなくなっても動けないカラダでは、ゴールとは言えません。

TAI NYC院内で、院長の仲野広倫が患者の脚に手技療法を行っている様子
TAI NYCで、院長の仲野広倫が股関節からカラダを前に倒す運動(ヒップヒンジ)を指導している様子

運動は3つの段階で進める

STEP 1
土台

正しいカラダの使い方を学ぶ運動。バランス、安定性、動き方の土台をつくります。これらを生活の中に取り込み、日常の動き、軽いエクササイズで土台を作ります。

STEP 2
強さ

筋肉、腱、骨が負荷に耐えられるカラダをつくるための運動。怪我に応じて変化しますが、土台を進化させる形で次のステージへ移行します。自宅やジムなどで週に2〜3回の運動が必要です。時間や量は、一人ひとりの生活に合わせて調整します。

STEP 3
パフォーマンス

アスリートはスポーツの練習とは別に、カラダの機能性を高め、維持するための運動を必ず行っています。皆さんも同じです。人生最後の日までパフォーマンスを出し続けるためのプランを組んで続けていきましょう。ゴルフ、ランニング、テニス、サーフィン、スキーなど、好きなスポーツや趣味を楽しむためのパフォーマンスづくりへ進みます。

最初から頑張りすぎる必要はありません。完璧より継続。週に1回でも、続けることに価値があります。WHOや米国の身体活動ガイドライン、米国心臓協会(AHA)は、健康のために週150分以上の中強度の有酸素運動と、週2回以上の筋力トレーニングを勧めています。運動習慣のない方には、まずこれを最初の目標としておすすめしています。

痛みが取れたあとの、定期的なケア

オリンピック選手は、怪我がないときも定期的に手の治療を受けて、カラダを整えています。小さな違和感のうちに見つけて対処することが、大きな怪我を防ぐいちばんの方法だからです。

当院でも、痛みが落ち着いたあとは、月に1回程度など、目標や生活に合わせたペースで通われる方が多くいます。毎回の検査で変化を確かめ、手の治療で状態を整え、必要に応じて運動を見直します。通う頻度は、ご本人と相談して決めます。

進歩は、痛みではなく機能で測る

痛みは日によって変わります。だから痛みだけで良し悪しを判断しません。長く歩けるようになった、楽に立ち上がれるようになった、バランスが良くなった、難しい運動ができるようになった。こうした変化こそが、カラダが強くなっている証拠です。

目指すのは、痛みをゼロにすることだけではなく、痛みが出にくいカラダをつくること。そして、最後まで自分のカラダで人生を楽しめることです。

極端な言い方ですが、「痛みがない寝たきり」よりも「痛くてもなんでも出来る」人生のほうが良いと私は思います。

痛みは個人的な感覚で時には「嘘つき」ですが、機能運動性は嘘をつきません。カラダの機能の高さは、長生き、健康、人生の質、怪我の予防の指標になります。痛みの強さだけでは、こうした将来の健康は測れません。皆さん、痛みを抱えて来院されますが、私のゴールは痛みを軽減させつつ元気に機能運動性を上げることだと考えています。

大切にしていること

  • オリンピックの医療チームで通用するか。新しいことを取り入れるときも、迷ったときも、この基準で判断します。世界トップに通じるスポーツ医学であれば、今ある医療の中でも、最も信頼できる形のひとつだと考えています。
  • 自分の診療だけにこだわらない。必要なときは専門医と連携し、最適な医療につなげます。また、私が最も良いと思う方法が、患者さんの求める医療とは限らないこともあり、ご本人のゴールに合わせた診療を大切にします。
  • 常に全力。私の仕事は、自分の健康状態やモチベーションがそのまま診療内容です。自分の健康管理はトップアスリート並みにしています。体重維持は当然ですが、食事の管理、睡眠時間8時間、週に6回はトレーニングを実践しています。私のゴールはサーフィン、スノーボード、ランニングを続けて、人生最後まで全力で動く体力を維持すること。私自身、その診療計画に沿った生活を実践しています。
  • 5年後、10年後の人生を考える。患者様に常に新しい知識を届けながら皆さんがより元気で、5年後、10年後により健康な人生を迎えられるような計画、診療を行っています。現在の痛みだけではなく、将来を見据えた生活、運動、診療を心がけています。この診療を行うと将来どうなるか?何がこの方をハッピーにするのか?などなど個人の性格、職種、生活なども考慮し、私なりのゴールをいつもお話ししています。

TAI NYC(旧 仲野整体ニューヨーク)

119 W 57th St, Suite 212, New York, NY 10019
最寄り駅:57 St(F線)、57 St-7 Av(N・Q・R・W線)、59 St-Columbus Circle(A・B・C・D・1線)

完全予約制|火〜金 10:30–18:30、土 10:00–16:00
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